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『レスラー』 [ヒューマン]


レスラー スペシャル・エディション [DVD]









2009年(米)

★★★★☆

監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク/マリサ・トメイ/

男は、可愛くもそれを大きく上回る、馬鹿だ。
ときに強く、聡明な男もいるだろうが元来、馬鹿だ。

『レスラー』

2009年(米)

★★★★☆

監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク/マリサ・トメイ/

男は、可愛くもそれを大きく上回る、馬鹿だ。
ときに強く、聡明な男もいるだろうが元来、馬鹿だ。

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栄華を極めた全盛期を過ぎ去り、家族も、金も、名声をも失った元人気プロレスラー
“ザ・ラム”ことランディ。今はどさ回りの興行とスーパーのアルバイトでしのぐ生活だ。
ある日心臓発作を起こして医師から引退を勧告された彼は、
今の自分には行く場所もなければ頼る人もいないことに気付く。
新しい仕事に就き、疎遠だった娘との関係を修復し、
なじみのストリッパーに心の拠り所を求めるランディ。
しかしその全てにつまづいた時、彼は悟る、例え命を危険にさらすことになっても、
自分はプロレスラー“ザ・ラム”としか生きることが出来ない男なのだと。。。
********************************************

前半・中盤、そして後半とどんどん★があがっていく。

子供の頃、「プロレスはヤラセだ」という親父に猛反論したものだ。
親父曰くは「なぜいつも放送時間きっかりに終わる」という事だったが
ボクも、そこにかすかな疑問を抱きつつも、それは試合運びのうまさなんだと
言い聞かせて来た。

水戸黄門の印籠よろしく、「そろそろ場外乱闘になるぞ」と親父が言うと
まさしくその通りになったりしたもので、気分悪いこと極まりない。

仕方なく、プロレスの時間になるとボクは近所の祖父母の家に
いって一緒に観戦する。
おじいちゃんはもちろん味方だ。

ブレーンバスターで持ち上げたときには、一緒に腰を浮かせ、
リングに叩き付けると同時にボクらもどすん、と腰を下ろす。

外人レスラーがレフェリーを場外に突き落とし、凶器で馬場や鶴田を
痛めつけるのを見て本気で怒っていた。

大人になって、プロレスがガチンコでないことはもちろん承知したのだが、
あくまでいう。「ヤラセ」ではない。

プロレスは「ショー」だったんだ。

最近、大相撲の八百長問題が取沙汰されているけれど、微妙に異質なものだと思う。


で、本題・・・
落ち目になった元レスラーが、リングに復帰して・・・
別れて暮らすことになった娘との関係が・・・

とか、ちょっとありがちなストーリーに、『ロッキー』のイメージもちょっと
重なったりして、前半はややだるい。
だるい上にちょっとキツい。

特にあのタッカーのくだりはつらいな・・・

前半は、とにかくミッキー・ロークの老けっぷりを見るだけ。
『ナイン・ハーフ』の頃のあやしくセクシーなイメージは微塵もない。

特にミッキー・ロークのファンでもないし、報道で知ったくらいしか
彼のことは知らないのだけれど、それだけでも十分アップダウンは
あったように思う。
そして、自身の波瀾万丈っぷりが、役のイメージに深みを出しているのは
間違いない。

劇中で「90年代はクズだ」という台詞があるのだが、ミッキー自身まさに
その思いに違いない。



生き急ぐ・・
走る・・
うやむやにする・・

とにかく動く。

やるんだ。




ラストがお飾りでなくてよかった。

男は馬鹿だ。本当に。
決してそれを売りにするわけではなく、また、それを言い訳にする
つもりでもない。

ただ、単純に、、、本質的に男は馬鹿なのです。
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